ベータグルカンが水溶性だから...

ベータグルカンの秘策とは?

ベータグルカン (βグルカン)」という成分の性質は、本来に「水溶性」です。これは、純粋な物質としての性質であり、高分子化学の教科書に明記されているほど明らかな基本物性です。さらに化学的に厳密に言うならば、純粋な物質「βグルカン」の性質は「難水溶性」です。これは、「水には溶けるが 少しの掻き混ぜ作業が必要」であることを示します。つまり、βグルカンは簡単に水に溶かすことができるのです。

ここで問題となるのは、粗悪なβグルカン製品を「水溶性ベータグルカン」と称して高額で販売する事例です。本来の性質として、かき混ぜるだけで簡単に水に溶けるベータグルカンなのに、先に水に溶かしただけの製品です。その内容成分のβグルカンは極微量で1, 2%、残りは水分98%の製品です。 生来に存在する成分の性質を言葉を変えて宣伝する意図は、高額販売するための付加価値を誤認させるためとも捉えられます。

これらの水溶性βグルカンの問題は、紹介料収入目当ての無理な販売が目立つ「ネットワークビジネス」との関連性も指摘されます。

実のところβグルカンの水溶性に訴求した商品が販売されているのは、世界でも日本だけです。その理由は、世界標準のβグルカン製品は、遥かに品質の高い高純度βグルカン以外は、もはや比較の対象ですらないからです。世界中の研究者や研究機関が実証実験・臨床試験で用いている製品は、殆どが「高純度のパン酵母βグルカン」なのです。「パン酵母=Baker's Yeast」で検索することで世界の学術/研究論文を容易に確認できます。

世界中の主なβグルカン研究で臨床の用いられているのは、既に実績が高く、製品品質も優れ、価格も安価な製品が多いパン酵母βグルカンであることは明白です。水分が98%を占め、価格だけが高い「水溶性βグルカン」を臨床に採用する理由は見当たらないのです。

「日本のごく一部だけの水溶性? βグルカン」と「世界が注目する最先端高純度βグルカン」では、比較の必要すらないほど、答えは明白です。 貴重な購入費用だけでなく、最も大切な時間と可能性を無駄にしてしまう懸念がある「水溶性ベータグルカン」は避けるのが無難です。